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オットノ沢が木を切られていなかったのに対し、この無名の沢は皆伐されていたからである。
伐採のあとの材木の残骸や土砂などが沢の下部に三角州をつくった。
雨(1961年、約600〜800ミリ)などに比べても、決して大した規模ではなかった。
ところがオットノ沢は全く何の影響もなく、川岸の草でさえそのままだったのに対し、それより水流のずっと少ない無名の沢は、土砂や材木の残骸が一挙に流出し、下部に3角州を作っている。
こうした流出や土砂くずれが各地で起きた結果、大洪水となった寒河江川は中村の集落も襲い、浸水家屋や流出回畑が続出した。
営林署と地元住民との会合の場でこの間題が出ると、営林署は「伐採の前と後とでは増水量に2パーセントの差しかなくて、ほとんど影響ない」と答えたという。
田畑や家の復元工事に対して、したがって林野庁は何の補償も出していない。
滅ぼされてゆくブナ林の背後にある林野行政。
それは全国の山を荒廃させたものと共通点も多いが、東北地方特有の大きな問題もある。
これは宮城県を除く東北5県に共通のことだが、県内で国有林面積の占める割合が異様に広いのだ。
だから集落のすぐ近く、ほとんど庭つづきのようなところまで国有林に占領されている状況などは、関東や西日本の山村の人々には想像しにくいであろう。
明治初年の地租改正にともなう「山林原野等官民有区分処分」の結果だが、これで本来ならムラの裏山に当たるようなところにあるブナが、ナメコ栽培の原木用などでも住民の思うにまかせなくなった。
わずかに残されたブナ原生林の一部に、雨の中をはいってみる。
直径一メートル以上の、樹齢2、3百年と思われるブナが、澄んだせせらぎのまわりに亭々と茂っている。
縁の樹冠からは適度の木もれ日がさしこんで、ゆたかな下生えが茂る。
サルナシの実がぎっしりついている。
このわずかな原生林もまもなく死滅するのだろうか。
林野庁計画課固有林計商班の話乱伐は原則として存在しないだろう。
法令に「乱伐」という定義がない。
したがって乱伐という言葉の実態がないからだ。
なぜイルカなのか?ブリやイカの好漁場をイルカに荒らされて困りはてた漁民が、イルカを包囲して海岸に追い込み、飼料などにするため固い網に捕獲しておいた。
ところが、動物愛護団体のアメリカ入、デクスターロンドンケイト)は、この囲い網を切ったりロープをはずしたりしてイルカを逃がした。
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